指揮者の通信講座3

指揮者の通信講座3

●自分の強みから「新たな地平」を眺めてみる

そして結論を言うなら、

「自分のもっとも得意とする分野をつうじて、音楽のなかに共通点を見つけ出していく」ことが
「音楽を感じる」近道ではないか?ということだ。

これは先に挙げた「庭師」チャンスが、大統領に向かって政治を語るのと
同じ切り口を使う、ということになる。

あるとき、非常に有名な日本人指揮者が、テレビでこう語っていた。

「日本人としてどこまで西洋の音楽がわかるか、の実験だ。」

この指揮者の言葉は、当時、
日本中の人達が聞いていたと思うが、
私に言わせれば、取り返しのつかないほど大きな間違いだ。

私たち日本人は「西洋音楽をわかる」ために
わざわざ西洋人の頭に切り替える必要などない。

日本に生まれ育ち、日本の文化や伝統、そして日本人の持つ
類まれな感性の豊さをもってすれば、
何世紀にも亘って受け継がれて来た西洋音楽を
「感じる」ことは、どこの国の誰よりも
見事に出来ると思っている。

だから、決して「わかる」「わからない」で音楽を云々しないでほしい。

「わかる」ことより、「自分の目線で感じること」を優先して欲しいのだ。

音楽の楽しみ方

さて、これからご覧頂くのは、
私が2014年の10月に考えた新しい音楽会のかたちだ。

ここでは食材を選んでお客様に料理を食べていただく、
イタリアンレストランのオーナーシェフのような気分で、
プログラムをアレンジしてみた。

音楽にもこんな味と、色合いの違いがあることを、
レストランのメニューに例えて感じて頂きたくて、
作ったプログラムなのだ。

●コンサートをレストランでの食事に例えたら。。。。


Menu of the Day

Starter前菜

R.Schumann : „Ouvertüre“ aus „Ouvertüre, Scherzo und Finale“
Es -dur Opus 52
シューマン:「序曲・スケルツォとフィナーレ」より「序曲」 変ホ長調作品52

Pastaパスタ

L.van Beethoven : Konzert für Violine und Orchester
D -dur Opus 61
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調作品61 

Surprise!

Something very special for you...

~~~~~~~~~Intermission~~~~~~~~

Main Courseメイン

F.Mendelssohn Bartholdy : Symphonie Nr.3
„ Schottische“ a- moll Opus 56 (Fassung 1843)
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
イ短調作品56(1843年版)

●結局は「美味しいか」どうかが勝負

私たちがコンサートなどで音楽を聴くとき、
レストランの素敵な食事をイメージしたなら、
聴こえてくる音の色合いが変わるのではないか?
と思い、こんなプログラムを作ってみた。

作曲家ごとに、その作品についてイメージを膨らませていくと、
そこには何となく基調となる色があることに気が付く。

例えばシューマンなら緑、ベートーヴェンなら黄色と言った具合に、
作曲家には、その人生を通じて基調となる色のイメージがあるのだ。

そういう作曲家の音のイメージ以外にも、
更に豊かな彩りを添えることができれば
音楽を聴くことが、もっと楽しくなるのでは?と考えた。

食卓に上る野菜やワインの色彩感は、
食事にふんだんに彩りを添えてくれる。
目で存分に楽しんだ後に、舌で味わう快感が訪れる。
ひとは、レストランのメニューを見ただけで、美味しく感じられるという。
それは記憶のなかに色と味がインプットされているからだ。

ワイン、前菜、オードブルなど、構成はシンプルだが、
その構成に慣れてしまえば、メニューを見ていれば
どんな食事が運ばれてくるのか、だいたいの想像はつくようになる。

レストランのメニューが「想像を掻き立てる」のは、
そのシンプルなメニュー構成のおかげなのだ。

それならば、レストランのメニューに見立てて
音楽会のプログラムを構成すれば、
きっとお客様の記憶に残る味覚と視覚によって、
音のイメージは作曲家の色以上に
音楽の持つ世界を豊かにしてくれることになる、
そう私は確信したのだ。

ここで注意しなければならないことある。
私がさっきお話した「ベートーヴェンの音楽」と「黄色」について、
果たしてそれが「正しいかどうか?」を、決して云々するべきでない、
ということ。それはあくまでも私個人のイメージだからだ。
聴いている貴方がどんな色と味を感じるか?がすべてだ。

貴方が聴きに来られる「音楽会」という限られた時間の制約なかで、
貴方の音の聴き方に、レストランのメニューの力を借りることができれば、
耳に頼る音楽のなかに、「美味しさ」を加味できるのではないか?
と思っただけなのだ。

つまり「正しいかどうか?」ではなく
極論すれば「美味しいかどうか?」。

音楽を聴くのに、理屈はいらない。
美味しいい食事に理由など必要ないのと同じだ。

村中大祐

P.S.

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